優しい人柄は。

先日、
私が美容業界に入るキッカケを与えて
くれた人の13回忌でした。

その人との出会いは高2。
どうせ働くなら、好きなことをしたい!
じゃあ好きなことって?
って考えたのがヘアメイクでした。

でも、高2の私は
メイクの仕事の種類も分からない。
どうやってなるかも分からない、そんな状況。
たまたまその時期に出会ったのが、その人でした。

その人は美容師。
そして家族全員が美容師という環境の中で
有名なサロンのトップスタイリストをしていました。

あなたがどんなメイクさんになりたいかは
分からないけど美容師免許があった方がいいよ。
という一言で、高卒で美容師に就職し
働きながら通信で美容学校に通っていました。

日々、サロンワークをする中
アタマをうちながらも美容師が楽しく、
このまま、メイクも出来る美容師でもいいか、
と思っていた矢先。

その方が亡くなってしまいました。
26歳。
その人自身も夢も目標もあった中の出来事。
20歳前の私には全く状況が理解できなかった。

その人は私のよき理解者であり、
心の支えでした。
それをある日失った。

失意の中、自分で出した一つの結論。
それは、

一度きりの人生なら、やっぱりヘアメイクに
なりたい。
でした。

その人の家に行き、お線香を上げ
色々話をしていく中で
メイクの技術を勉強したい。
そこで紹介されたのが
師匠の梅田万友美でした。

時を経て、
私は美容学校のメイク講師をしながら
30歳前で、フリーのヘアメイクになり、
尊敬して止まない
梅田のアシスタントをしながら
梅田の事務所のメンバーになることが出来た。
また最近は有難いことに
少しずつですが個人でも仕事を頂くことが増えてきた。

その人やご家族には感謝してもしきれません。
いつも見守って下さっている。

そんな中での13回忌。
時間が経ったからか、法要は哀しみではなく、
和やかで、その人の話しをみんな笑顔でしている。

そして、ご家族から
使うたびに思い出して欲しいと
頂いた記念のモノが、
その人らしい、カップ&ソーサー。
派手やけどセンスのあるモノ。
それはその人自身でした。

その方はすごく優しかった。
でも、それはご家族や親戚の方みんながそうなんです。
いつも、暖かく迎えて下さる。

私はまだまだ未熟ですが、
諦めずに前に進んでいきます。
そして、いつも愛をもって。

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