わたしの決意、そして覚悟。

すごいタイトルですが、
体験し感じたこと、思ったことを
そのまま残したいと思います。

わたしはずっと
何故生まれてきたのか、
わたしに与えられたものとは一体
なんなのか。

実は子供の頃から思っていました。
そしてネガティヴな意味ではなく、
死ぬとはなんなんやろか。
生きると死ぬとは、、、
生まれたら何故、死に向かうのか。

それをずっと考えていました。
大阪に生まれ、
父の故郷である奄美大島に引っ越してから、
そのことばかり考えるようになりました。

中学の卒業式を目前に控えた日。
誰もがあの人は素晴らしいと言うていた
祖父が亡くなりました。

高校卒業後、クラスメイトが事故で亡くなり、
その直後、わたしも交通事故に遭いました。
警察に言われたのが、
死んでいてもおかしくなかった。と。
そのとき、被っていた帽子が母からのもので
それを返してほしい、と言うと
現場にはそんなものは残っていませんでした。
と言われ、
あの帽子が代わりに
そして亡くなったクラスメイトが
守ってくれたのだと思いました。

その2年後。
わたしが美容業界に入るきっかけを
与えてくれたその当時のわたしの恋人が
水難事故で亡くなりました。

死ぬとは生きるとはなんだろう。
生まれてきた自分を存在する自分を
否定し続けてきました。
でも、そんなわたしも愛する人と出会い、
何物にも変えられない2人の
子供を授かる事ができたのです。
わたしには常に生と死がワンセットなのです。

誤解のないように言えば、
わたしはとても幸せです。
不幸だった瞬間など一時もありません。


今週月曜、
余命2ヶ月というダンナさんを持つ
奥様からウェディングフォトを撮りたいと
言われ、
先生、メイク入ってもらえませんか?
と教え子から連絡がありました。

実際にその方に会うと、
もういつ亡くなってもおかしくない、
1ヶ月ももたないんです、と聞きました。

何とも言えない重さがのしかかり、
わたしはただただ平常心を保ち、
奥様のメイクに入りました。

ダンナさんの病室に奥様を連れて行くと、
一言、可愛いと仰って、
ほんの10分ほどの撮影でした。

わたしは思いました。
なぜわたしなのか。
この今回の仕事を通して、
わたしは何を学び得るのか。

言葉にならない、
重み、圧。
何故か心は晴れないままでした。

そして昨日。
ダンナさんが亡くなりました、
と連絡がありました。

そのとき、ようやく重たいものが
消えて行きました。
そして気付いてしまったのです。

わたしの天命は
大切な人を亡くしたり、哀しみを抱えている人を
キレイにしていくこと。
メイクのチカラをほんまに必要としている人のために
わたしはここまで生かされてきたのだ、と。

だから
自らも死に近いことを経験し、
大切な人の死に直面してきたのだ、と。

もちろん、普通にメイクの方法を教えたり、
現場のヘアメイクはライフワークなので
大事ですし、それらを辞める気持ちは
一ミリもありません。

でも。
わたしにしか出来ないことはなんだろう、
何のために生きているのだろう、
の答えが分かったのです。

わたしだから出来ること。
わたしにしか出来ないこと。
それをみせられ、
覚悟を決めなさいと神様に言われた気がしました。

厳しくも辛い事にたくさんぶち当り、
もしかしたらその都度
こんな仕事をする辞めたい、
って思うかもしれません。
その人に寄り添い、
想いを共有する。
並み大抵のことではないでしょう。

でも、
だからこそわたしの天命なのかもしれません。

ヘアメイクになり、
必要としてくれている人達のため、
わたしのため、
家族のため、
わたしは自身の肉体が亡くなるまで
天命を全うしたいと思います。

2コメント

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  • @岩井美詠子岩井先生、気付き、口にし、宣言すると何故か腑に落ちたというか、 むしろすがすがしい気持ちです。 そのタイミングでのアファメーション! ほら、これも導きなんですよね~。 これからもよろしくお願いいたします。
  • 岩井美詠子

    2016.02.15 05:16

    朝さん、本当に凄い人生体験をされてこられたのですね。そのような体験をされた朝さんだから、あなたにしかできないものに気づけたのでしょうね。 大切な朝さんの自己宣言と覚悟、承りました。